原風景

わたくし鈴木ゴトですが。。
どうでもいい原体験を一つ。

家の近くに使われなくなったレンガ作りのトンネルがあって
子供の足で歩いて10分以上かかるそのトンネルを抜けると
今はなくなっちゃったけど、埋立ゴミ処理施設があって
そこにはテレビやら冷蔵庫、洗濯機に自転車など家庭の燃えないゴミから
パチンコ台・注射器・段ボールに入った未使用化粧品なんかの業者ゴミもあったりして。
とにかく燃えないゴミは何でも捨ててあったゴミ処理場。


そこが小学校時代の遊び場で、僕らにとっては「夢の島」だったりした。
行けば宝探し気分。
レコードフリスビーやり放題
ガラス割り放題で無法者。
ホントすいませんでした。。。
とにかく、お金もかからず多少壊れててるけど遊ぶための道具は全てそこにあって
物はあるわけだし、後は発想力と「直して使う」の技術があれば何とかなる。
何よりそこで働くおっさん達にバレないように目的を果たすドキドキ感。
間違いなくバレてただろうけど。大目に見てくれてありがとうございました。
子供心をクスグル要素満載??
とりあえず全員チャリはそこで仕入れ、直して乗り、カスタムしてまた乗る。
「今日こそ、あの逆さまに埋もれた変速チャリを掘り起こして・・。」
「埋もれたタイヤが生きてるか〜?」
「パンクぐらいはいいけど、スポークがいってると・・・。」
そんな僕の頭に、先生の話なんか入る余地はない小学生。
頭の中は「何かないか? あれ、どうするか?」
忘れもしません。
小2の時。
陽だまりの心地良い午後。
友と二人で見つけた一冊の教本。
初めての性教育もそこにあった性書で学びました。。
いいように解釈すればあそこで、いろいろな学びを受けました。

もちろん、ゴミ処理場の事を親に言えば怒られるし、でもバレるし。
でも徐々に慣れる母親。
はじめは
「危ない」「ダメ」「そんな物拾ってきて・・。」を言ってた親父も
「気をつけて遊びなさい」に変わり。
「おっ、いい工具だな。」と食いつき。
最終、
「今度の休みはみんなで、釣りに行くか?ゴミ処理場にいくか?」の2択を口にする始末。
アホな一家の完成。
血は水よりも濃い事を実感。
この家庭・環境で形成された自分。


ここ数年で
自分の産まれ育った思い出ある数々の風景が無くなっていきます。
自分として引き算をすれば確かに悲しくもあります、でも今の子供達にはこの現実が
当然の原風景となり、原体験をする場になるんでしょうかね。
きっとその経験は生かされ、気付き、築かれ、次のまた原風景へとかわるんでしょうね。
そんなのんきなつもりではないですが
確かにこんな時、悪い部分を多く見聞きしますが
日本国中、国外から支援やボランティアの方々がいて、その中に若い人達の姿をよく見ます。
人それぞれ役目があるとしても、その中で頑張ってるいろいろな県の方々・地元の人達もいっぱいいて。
そんな人達が多くいるこの日本、その未来はきっと明るいんじゃないかなって。